渓流の河原を歩いていると見慣れないチョウが吸水していた。最初、南国の迷蝶かと思ったが、開いた翅を上から覗くとスミナガシ(Dichorragia nesimachus)であった。翅色は前後、表裏とも青緑色を帯びた灰黒色が地色で、前翅前縁に細長い白斑が並んでおり、それが裏から透けて見える。スミナガシという和名は、黒っぽい中にも複雑な模様がある翅を「墨流し」で作った模様に例えたものである。夏に樹液を吸っている姿はよく見ていたがスミナガシをこの角度から見たのは初めてで、翅の模様に驚いてしまい、慌てて撮影したので絞りを開放で撮ってしまい、ピントの浅い写真になってしまった。
スミナガシ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/4000秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.8)
スミナガシ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/250秒 ISO 320(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.8)
今期、撮りたくても撮れなかったツマキチョウ(Anthocharis scolymus)。投げやりな気持ちで、いい加減にカメラを向けたら、やはりこんな写真になってしまった。来年の春は、春の妖精らしいきれいな姿を撮りたいと思う。
ツマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.8)
こんばんは~。
もうスミナガシですか!
夏の蝶だと思っていました。
昨年、高尾山で撮影しましたが、時期がちょっとおそかったので、
今年はバッチリなシーズンに行きたいと思っております。
赤い口がベニを指しているみたいで、おしゃれですね。
スミナガシには、春型と夏型があって、春型は特に翅の藍色と白色のコントラストが美しいと言われています。再挑戦して、その美しさを撮りたいと思います。