ゲンジボタルの幼虫は水中で生活しているが、春になると蛹になるために上陸する。上陸は、毎日行われるわけではない。日長時間、水温、気温の条件が満たされ、更に雨が降っていなければならない。
2011年4月9日千葉県勝浦市、朝から雨、18時より曇り時々小雨。19時の気温16℃。川岸を見ると上陸が始まっていた。ゲンジボタルの幼虫は、水から出た途端に光りだす。そして柔らかい土を目指して斜めや垂直のコンクリート護岸を登り始める。ただし、ここでの上陸する岸は、両岸ではなく必ず東側である。なぜ東側なのかは、今後の研究課題である。
この日は、自分の休日ともタイミングが合い、数百匹のゲンジボタルの上陸幼虫を観察することができた。幼虫は、歩くのが早く撮影には苦労したが、光りながら上陸する荘厳な光景に、時間が経つのも忘れてしまった。
ゲンジボタルの幼虫上陸に関する詳細は、こちらホタル幼虫の上陸
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 560秒 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 76秒 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)
コンクリート護岸を登るゲンジボタルの幼虫。
成虫のように明滅するのではなく、1~2分、光り続けるので、長時間露光で撮ると、這った跡が光の線として写る。
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 7秒 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F3.2 3秒 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F3.2 3秒 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)
ゲンジボタルの幼虫は、尾端に1対の発光器がある。
動いているので光が線状に写っているが、肉眼では小さな光の点が2つ見える。
見事です。
私も行きたかった。
予想通りに上陸していましたので良かったです。幼虫のアップは、難しいですね。尾端の発光器が動かないとばっちりなのですが・・・
お恥ずかしいのですがホタルの幼虫が光るのを知りませんでした。
沢山の幼虫が上陸している時に光っているのを見るのは
感慨深かったことでしょうね。
そんな光景も見てみたいと思います。
成虫になって飛び交うのもそう遠くはなく待ち遠しいですね。
granm様、こんばんは。ゲンジボタルは、成虫だけではなく、卵も幼虫も蛹も光るんです。幼虫は、写真のように雨の日に上陸する時、一斉に光るので、とても幻想的です。
花をその場で見ている時、人の脳は美しい所だけをピックアップしてくれますが、カメラのレンズは、そうはいきません。花の写真は、色と形がすべてなので、その花の魅力を表現するのは難しいですね。