小田代ヶ原で見ることができなかった霧氷を撮りに、高ボッチ高原に向かった。高ボッチ高原は、長野県岡谷市・塩尻市・松本市にまたがる高ボッチ山(標高1,665m)を中心とした草原状の高原。「ボッチ」はアイヌ語で「巨大な高原」の意といわれ、また、この地の方言では、峰の最高所、凸型の地点をさしている。八ヶ岳、富士山、南アルプス、乗鞍岳、北アルプスの山々が一望でき、晩秋からは、美ヶ原と並んでカラマツ林の霧氷が美しい。
午前0時半に国立を出発。途中の諏訪湖SAでは-2℃。期待を胸に塩尻IC、そして市道高ボッチ線へ。市道高ボッチ線は、平成22年12月10日から平成23年4月末まで、冬期通行止めになるため、車で楽をして登るのは今日が最初で最後となる。積雪や凍結を心配していたが、ノーマルタイヤのまま高ボッチ高原まで登ることができてしまった。
午前3時半、高ボッチ高原に到着。空は快晴だが、気温-1℃であまり寒くない。霧氷の発生には、低気圧や寒冷前線の通過後に、西高東低の冬型気圧配置になること。そして、気温が-5℃以下で霧や雲が発生していることが必須の気象条件であるが、気温が下がらず霧や雲が発生する気配もない。結局のところ、今回も霧氷を撮ることはできなかった。霧氷は、10日から2週間に1度くらいしかできないというから、なかなかチャンスには恵まれないものである。
今回も霧氷はないが、代わりに「満天の星」、「夜明けの富士」、「夜明けの北アルプス」という高ボッチ高原ならではの光景を撮影した。まずは「満天の星空」。夜空を埋め尽くさんばかりに輝く星々の数の多さに驚く。何度も流れ星が降り注ぐ。これなら、願い事も叶うかも知れない。
満天の星空
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
バルブ撮影 F5.6 227秒 ISO 400(撮影地:長野県塩尻市高ボッチ高原 2010.12.5)
流れ星
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
バルブ撮影 F5.6 145秒 ISO 400(撮影地:長野県塩尻市高ボッチ高原 2010.12.5)
北アルプスと星
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
バルブ撮影 F8.0 189秒 ISO 400(撮影地:長野県塩尻市高ボッチ高原 2010.12.5)
こんばんは~。
天体写真までやられるのですか~。
長野あたりまで行くと、空も暗くてよさそうですね。
私も夏に天の川の写真を撮りたいと思っていましたが、
結局行かずじまいでした。
赤道儀が欲しいと思っている今日この頃です^^;
すごい星の数ですね。
オリオン座がきれいです。
うっすさん、こんばんは。天体写真というほどのものではありませんが、あまりに星が多くて、綺麗でしたので撮らずにはいられませんでした。超高感度にして、星を止めてもよかったのですが、ついホタルの撮影気分で長時間露光でとってしまいました。だだ、そのお陰で流れ星が偶然に写りました。
よくこの写真でオリオン座と分かりますね。すばらしい!後半の写真北アルプス方面では、オリオン座がとても綺麗でした。でも、星座が分からないほど星が多すぎて圧巻でした。人工衛星もよく見えましたし、流れ星も多かったです。