その昔甲州への路は、小仏峠ではなく檜原村の浅間尾根を通る甲州道中が主な路であったが、時坂峠(とっさかとうげ)は、その浅間尾根へ続く路として檜原の人々に利用されていた。時坂峠からは、御前山、大岳山などの山並みや檜原村本宿とあきる野を望むことができる眺望の良い場所でもある。
周囲は、紅葉の美しい落葉広葉樹よりも針葉樹の方が多いが、その常緑の林の中にぽつぽつと茜色に染まった木々がアクセントになっていて印象的だった。この時期だけに見ることができる景観だ。
遠くに目をやると、ほんの一部の黄色に色づいた木々が輝いて見えた。雲の間から差した日の光が、その部分に当たっていたのである。わずか一瞬の光景であった。
時坂峠より
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 1.3秒 ISO 100 -1EV(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2010.11.21)
時坂峠より
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/6秒 ISO 100 -1EV(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2010.11.21)
コメントする