無念の絶景

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 谷川岳の一の倉沢に紅葉の写真を撮りに行った。岩壁に当たる燃えるような朝日と紅葉を撮るため、午前1時に自宅を出発。午前3時半に谷川岳ロープウェイ乗り場の駐車場に到着。この時期は、マイカー規制のため、一の倉沢までのおよそ3.3kmを歩かなければならない。一人、真っ暗な山道を懐中電灯を照らしながら、重いカメラバッグを背負って歩く。熊出没の看板にドキドキしながらの50分。恐怖に打ち勝ち到着した一の倉沢。先客が二人。しばらくすると、ぽつぽつとカメラマンが登ってくる。皆、思い思いの場所の三脚を立てて、日の出を待つ。
 寒さに凍えながらの日の出。しかし、いつまでたっても雲が晴れない。天気予報では、早朝から晴れであったにも関わらず、一の倉沢特有の岩壁は見えない。集まったカメラマン(20人ほど)全員から、ため息が洩れ始める。過去に2回ほど訪れたことがあるが、あの圧倒される絶景は雲の中である。
 3時間ほど待って諦めることにした。昼頃まで待機すれば、見ることが出来たかもしれないが、思ったほど紅葉も進んでおらず、その後トンボの写真を撮るために、3箇所に寄る予定もあり、悔しい気持ちで下山した。自然風景を撮るには、タイミングと忍耐も必要だ。撮りたいと思ったものは、必ず撮る性分だ。今シーズン中に、再チャレンジしたい。

IMG_1123.jpg

谷川岳/一の倉沢
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F14 6秒 ISO 100
(撮影地:群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽一の倉沢 2010.10.23)

IMG_1124.jpg

谷川岳/一の倉沢
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F14 1.3秒 ISO 100 +2
(撮影地:群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽一の倉沢 2010.10.23)

本来ならば、この谷の奥に人々を圧倒する岩壁がそびえ立っている。

コメント(2)

こんにちは。
それは残念でしたね。
それにしてもバイタイリティ溢れる行動力に感服です。
また綺麗な日の出と紅葉が見られると良いですね。
写真を楽しみにしています。

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