アサギマダラ(Parantica sita)タテハチョウ科/マダラチョウ亜科に分類されるチョウ。体内に毒を持っているため、一度食べた鳥は食中毒症状を起こして二度と食べなくなるという。翅の水色の半透明な部分には鱗粉が少なく、名前の「アサギ(浅葱)」とは青緑色の古称で、この部分の色に由来する。
アサギマダラは、渡りをするチョウとして知られているが、最近の調査では、夏に日本で羽化したアサギマダラは、秋になると南西諸島や台湾まで南下し、そこで繁殖した子孫が春に北上し、日本に再び現れるという行動が明らかになっている(その逆のパターンもある)。直線距離で1,500km以上移動するものや、1日あたり200km以上も移動した個体もいるという。
アサギマダラは、東京では高尾山で見かけることもあるが、主に標高1,000m付近の高地帯に多い。7月末に訪れた志賀高原では、綺麗な写真を撮ることが出来なかったため、今回、何としてもその姿を収めたいと思い、関東において、とても多くのアサギマダラが飛翔する山梨県甲州市の南大菩薩山稜(湯の沢峠)に行った。湯の沢峠のお花畑では、稜線から吹き上げてくる風に乗って飛んでおり、花で吸蜜する姿を撮影することは出来なかったが、峠から林道を少し下った所では、アザミで吸蜜するアサギマダラが多数見られた。
アサギマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 1600(撮影地:山梨県甲州市 2010.09.11)
アサギマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 2000(撮影地:山梨県甲州市 2010.09.11)
アサギマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 1000(撮影地:山梨県甲州市 2010.09.11)
アサギマダラ、お撮りになることが出来て良かったですね。
とても綺麗に撮っていらして感動しました。
最後の写真はすぐそばで撮られたのでしょうか?
湯ノ沢峠のお花畑に多くの花が見られるようで
一度行って見たくなりました。
granma様、コメントありがとうございます。湯ノ沢峠は、駐車場から徒歩2~3分ですばらしいお花畑が広がっています。これからの時期は更にすがすがしく、秋の山野草が咲くので、お薦めです。
アサギマダラには、今年ようやくお目にかかれました。ズームレンズの200mmで撮りましたので、アップの写真でも50cm以上離れています。蜜を吸っているのを邪魔することなく撮れました。何枚も撮ったのですが、私のイメージする、一番アサギマダラらしいカットのものを選んで掲載しました。もうすぐ、虫たちともお別れの季節ですので、これからは除々に風景やお花を撮っていこうと思います。