アカボシゴマダラ(Hestina assimilis)は、ゴマダラチョウと近縁で白と黒のまだら模様がよく似ているが、後翅に赤い紋が並んでいるため容易に区別することが出来る。幼虫の食草も同じエノキであるが、 0.5mから2.0mぐらいのエノキの幼木を好むようである。
アカボシゴマダラは、中国や韓国では里山的環境から都市部にまで広く分布し、日本では奄美諸島だけに固有の亜種が生息するが、現在では関東平野一帯に分布を広げて定着している。これは、ナガサキアゲハのような温暖化の影響ではなく、昆虫マニアによる人為的な中国産アカボシゴマダラの放蝶が原因と言われており、国内では「要注意外来生物」に指定されている。分布拡大においては、外来種で天敵が少ないこと、ゴマダラチョウと棲み分けており、緑が多い住宅地や都市公園のエノキが好適な生息環境となっている事が挙げられる。写真は、東京都三鷹市にある都立野川公園で撮影した。
アカボシゴマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 1250(撮影地:東京都三鷹市 2010.08.28)
アカボシゴマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 1250(撮影地:東京都三鷹市 2010.08.28)
産卵するアカボシゴマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 250(撮影地:東京都三鷹市 2010.08.28)
こんばんは~。
アカボシゴマダラは東京でも確実に繁殖していますね。
私は新宿御苑によく出掛けますが、かなりの数を見かけます。
幼虫の存在も何体か確認しています。
御苑にゴマダラチョウの姿がないのは、アカボシの影響かとも思いましたが、
先日ゴマダラチョウの姿、幼虫を確認しましたので、ちょっと安心です。
幼虫のいる場所は、たしかにゴマダラはエノキの成木、アカボシは幼木だったので、
住み分けは出来ているみたいですね。
ここまで広がって定着してしまうと、もう手だてがありませんね。生態系に悪影響がなければ良いのですが・・・