水元公園の広大な水路には、延々と蓮の葉が連なっている。その切れ間でイトトンボの写真を撮っていると、一輪の蓮の花びらが、まるで船のようにゆっくりと漂っていた。
蓮は、決して美しい環境とは言えない泥の中に美しい華を咲かせ、私たちの心を和ませる。つまり、泥とは今私たちがいるこの世界を示し、華は前向きな生き方を差している。「泥中の蓮華」は、人生の「本当の歩みとは何か」ということと、蓮の華は泥の中でしか咲かないということも教えている。
これは仏教の教えだが、無宗教の私でもすんなりと納得してしまうほど、蓮には魅力があるのだと思う。
大賀蓮
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 320(撮影地:東京都葛飾区 2010.08.21)
大賀蓮
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/2000秒 ISO 200(撮影地:東京都葛飾区 2010.08.21)
ピンクの大賀蓮のお写真もとても素敵でしたが
白い蓮の花びらを船に見立てたお写真、素晴らしいですね。
池に映りこむ蓮の緑の葉、水面を漂って行く真っ白い小さな舟、
詩情豊かで、言葉に表わせないくらい美しい光景で
じっと眺めて余韻を楽しみたい程です。
ありがとうございます。たまたま偶然でしたが、仏の世界に引き込まれるような光景にシャッターを切っていました。