35年ぶりに東京都葛飾区にある水元公園に行って来た。子供の頃は自転車で行き、飼育していたヘイケボタルの餌としてタニシを捕ったり、他にもタナゴやテナガエビを捕ったものだったが、当時の面影がない程すっかり整備されて現代の公園らしくなっていた。とは言うものの、水郷の里。あちこちの水路では、朝6時にも関わらず釣りをしたり捕虫網を持ってトンボを追いかける親子連れがいて、昔が懐かしく思えた。
広さ75ヘクタールの端から端までとは行かないが、池や湿地を中心に正午まで散策した。ちょうど水産試験場跡地で「オニバス」が開花しているとのことだったので、撮ってみた。
オニバス(Nymphaeaceae ferox)は、スイレン科の一年生の水生植物で、巨大な葉を突き破って花茎を伸ばし、紫色の花を咲かせていた。昨今、ため池り減少や環境悪化等で自生地が減少しており、環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されている。東京都では、天然記念物として指定している。
もう1つ、私の目を引いたものは、ガガブタ(Nymphoides indica)。ミツガシワ科アサザ属の多年草で、本州以西の湖沼やため池に生育する浮葉植物である。漢字では「鏡蓋」。こちらも減少傾向にあり、準絶滅危惧 (NT) に指定されている。
オニバス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/1600秒 ISO 200(撮影地:東京都葛飾区 2010.08.21)
オニバス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/2500秒 ISO 200(撮影地:東京都葛飾区 2010.08.21)
ガガブタ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/4000秒 ISO 200(撮影地:東京都葛飾区 2010.08.21)
こんにちは。
ガガブタはなかなか面白い花ですね。
生育地が少なくなっているようで残念です。
東京では「きれいな池」を見ることがなくなりましたね。ゲンゴロウも絶滅してしまいましたし、これから水辺の植物や昆虫が、どんどん東京から姿を消してしまうのが心配です。