クロサンショウウオ(Hynobius nigrescens)は、東日本に広く分布し、山麓から2000m級の高山にいる止水性のサンショウウオである。卵嚢は、他のサンショウウオと異なり、乳白色で紡錘形のアケビのような卵嚢である。
このクロサンショウウオの写真は、まだ幼生で鰓が発達しているのがよく分かる。成長するに従って鰓はなくなり、その頃には手足も出ていてサンショウウオらしい形態となる。その後、成体になると陸地で生活するといわれている。写真は、志賀高原のひょうたん池で撮影したものだが、池の浅い所に多くの幼生がじっとしていた。
かつて観察したことがあるが、白馬大池と八方池のクロサンショウウオは、鰓がなくなり、かなり大きくなっても池の中で泳いでいる。5月下旬頃には卵塊も観察できる。
クロサンショウウオの幼生
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.5 1/250秒 ISO 2500(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2010.07.31)
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