志賀高原のゲンジボタルを観察する前に、トンボや高山植物に出会うことを期待し「池めぐり」をした。硯川からリフトに乗り、渋池、四十八池、ひょうたん池を巡るコースである。起伏もほとんどない6km程のコースだが、写真を撮りながら歩くために5時間近くかかってしまった。
3つの池には、共通の特徴がある。どれも水の色が濃い茶色ということである。これは、池の周囲に深い泥炭層があるためだ。ここは、標高1800mを越える高山であるため、植物は冬になっても完全に枯れることなく、どんどんと堆積していく。これが泥炭となる。いわゆるピートモスである。よって池の水は濃い茶色になり、酸性度合いも高い。今回は断念したコバルトブルーとエメラルドグリーンに輝く「大沼池」では、PH4.4の強酸性。これは、火山性の地質によるもので、魚は生息できない環境だ。渋池、四十八池では、ワタスゲはすでに終盤だが、モウセンゴケの赤色がとても印象的であった。
渋池
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F10 1/80秒 ISO 400(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2010.07.31)
渋池
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F10 1/100秒 ISO 640(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2010.07.31)
四十八池
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 250(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2010.07.31)
ひょうたん池
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/125秒 ISO 250(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2010.07.31)
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