志賀高原のゲンジボタルは、石の湯の生息地が2008年3月に国の天然記念物に指定されている。発生地の標高が約1650mと日本一高く、成虫の発生期間が5月中旬から9月上旬と日本一長い。更には、成虫の上陸期間が日本一長く、成虫の寿命が長いなど、生態学的にも貴重な生息地である。7月31日現在でも、200匹前後のゲンジボタルが飛翔している。石の湯の岩倉沢川に岸辺から湧き出した温泉が入り込むため、年間を通じて水温が20℃前後に保たれており、また温泉水に含まれるカルシウムがカワニナの繁殖を助けている。
志賀高原には、石の湯だけではなく近隣地域にもゲンジボタルが生息している。今回は、石の湯ではない場所で撮影した。数は少なかったが、この時期にゲンジボタルが発生するということは、生態学的特異性が、石の湯だけではなく志賀高原全体のゲンジボタルの特徴であると言える。
ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 162秒 ISO 400 合成なし(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2010.07.31)
志賀高原のゲンジボタルをご覧にいらしたのですね。
2008年夏に2泊3日で志賀高原のハイキングコースを
歩いたのですが、泊まっているホテルで石の湯のゲンジボタルを見に行くために泊り客の為にマイクロバスを出してくれてくれました。見たのは15分程だったような気がするのですが
生態学的に貴重な生息地だったのですね。
石の湯のゲンジボタルをもっとゆっくりとご覧になれればよかったですね。明るい時間に下見をしましたが、川の脇にはロープも張られていて、何となく、見学コースのように思える環境には、がっかりしました。夜は、石の湯には行かずに別の川でゲンジボタルの観察をしました。