サカハチチョウ(Araschnia burejana)には、「春型」と「夏型」の2つの季節型があり、それぞれ翅の模様が異なっている。春型が生んだ卵から羽化したチョウは夏型であり、夏型が産んだ卵から孵化した幼虫は、蛹になると必ず休眠に入って越冬し、翌年の春にチョウになる。これが春型である。一般的に「春型」は、小型のものが多く、また「夏型」は大型で色合いも濃厚にである。
春型と夏型があるチョウは、サカハチチョウの他、ベニシジミ、ナミアゲハ、キアゲハ、モンキアゲハ、スミナガシ、ゴマダラチョウ、ギンイチモンジセセリなどがいる。また、キタテハに見るように夏型と秋型があるチョウ(キタテハ、シータテハ、ルリタテハ、イシガケチョウ、ウラギンシジミ、キチョウなど)もいる。
サカハチチョウ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/250秒 ISO 200(撮影地:静岡県富士宮市 2010.07.10)
サカハチチョウ(春型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/640秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.15)
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