東京都内にも、ゲンジボタルの生息する場所がたくさんある。初めて訪れたあきる野市にあるゲンジボタル生息地。谷戸ではなく、渓流だ。まったくの自然発生だが、どうやら人為的に持ち込まれた西日本型のゲンジボタルが繁殖しているようだ。
ここでも、例年より発生が遅く、また数も少ないようであるが、しとしと降る雨の夜。20~30匹のゲンジボタルが靄のかかる渓流の上を幻想的に舞う光景に出会うことが出来た。
Canon EOS 5D Mark2 は、ホタルの光を的確に捉えてくれる。開放より一段絞って、ISO感度を調整して3分程度の露光だが、ノイズはほとんどない。
デジタルカメラでのホタル撮影は、薄暮れの時間に背景だけを撮っておき、その背景に後から同じ場所で撮ったホタルの光(30秒程度の露光)を数十枚も重ねるような合成を行う人々が多い。それを撮影方法として進める人もいる。出来上がりは、不自然なほどの青い背景や水の色、飛んでいるはずのないホタルの数、とぎれとぎれの時間のつぎはぎ。確かに合成しなければホタルの数は少ない。しかし、これが本当の風景だ。美的云々よりも、生態学的な価値はある。
あきる野の山並み
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 0.5秒 ISO 100(撮影地:東京都あきる野市 2010.06.26)
ゲンジボタル生息地
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 8秒 ISO 100(撮影地:東京都あきる野市 2010.06.26)
ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F2.8 180秒 ISO 320 合成なし(撮影地:東京都あきる野市 2010.06.26)
ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F2.8 142秒 ISO 250 合成なし(撮影地:東京都あきる野市 2010.06.26)
コメントする