埼玉県秩父市のヒメボタル生息地を初めて訪れた。千葉県勝浦市を20時半に出発し、23時半に到着。ここのヒメボタルは5月下旬頃から発生する。東京の7月上旬、山梨の7月中旬に比べると、かなり早い発生である。同市のゲンジボタルよりも早い。特徴は、それだけではない。
ヒメボタルは、発光しながらの飛翔はゲンジボタル同様の時間帯が多いが、こちらは23時過ぎからで、翌2時~3時ころまでの深夜型である。また、「森のホタル」と呼ばれるように多くが雑木林や杉林、竹林内で飛翔するが、こちらは、桑畑や隣接する草地を発光しながら飛翔する。蛍光灯の街灯がある民家の庭先にも飛んでいる。中部地方に河川敷や城跡のお堀に生息するヒメボタルがいるが、開けた何もない草地の上を飛翔するのも面白い。それも、かなり広範囲において数千匹が群舞乱舞しているのである。おそらく地域全体では数万匹の単位で発生していると思われる。
カメラのレンズは、ごく一部分しか捉えられないが、肉眼では草地全体が光に溢れ、まるで「光の海」のような実に素晴らしい光景であった。このようなヒメボタルの風景は、これまで見たことがなく、時間が経つのを忘れてしまったほどだ。その後は、小川町の里山に向かった。
ヒメボタルの写真は、ゲンジボタル同様にデジタルカメラで撮影し、合成なしのカットを掲載している。
ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ F1.4 34秒 ISO 400 合成なし(撮影地:埼玉県秩父市 2010.06.06 1:47)
ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ F1.4 30秒 ISO 800 合成なし(撮影地:埼玉県秩父市 2010.06.06 2:02)
ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ F1.4 30秒 ISO 400 合成なし(撮影地:埼玉県秩父市 2010.06.06 0:31)
ヒメボタル(民家の庭先にて)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ F1.4 30秒 ISO 400 合成なし(撮影地:埼玉県秩父市 2010.06.06 0:50)
ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ F1.4 24秒 ISO 800 合成なし(撮影地:埼玉県秩父市 2010.06.06 1:30)
ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ F2.8 120秒 ISO 400 合成なしトリミングあり(撮影地:埼玉県秩父市 2010.06.06 2:00)
ヒメボタルの飛び交う様子、素晴らしいですね。
今の子供達がこんな光景を見られる機会があると良いですね。
20年位前につくばに住んでいた時、源氏ボタルでしたが
田んぼに子供達を連れて見に行ったことがあったことを
思い出しました。
でもこんなに沢山は見ることが出来ませんでした。
いつまでもこの環境が残ると良いですね。
granma様、こんばんは。ヒメボタルの乱舞する光景には感動いたしました。ここが住宅地などに開発されないよう祈るとともに、町おこしのイベントで大勢が押し掛けないで欲しいとも思います。この日は、誰一人にも会いませんでした。ヒメボタルにとっての楽園をそっと見守りたいと思います。
古河さん こんにちは
埼玉でもヒメボタルを見ることができるんですね。
ヒメボタルは一度も見たことがないので
ぜひいってみたいです。
詳しい場所を教えてもらうことはできますか?
hiroさん、コメントいただきありがとうございます。
申し訳ございませんが、研究仲間など関係者以外には、詳しい場所をお教えできません。
最近では、ヒメボタルは、夜中に山の中を歩けば比較的どこにでもいるのではないかと思っております。
私は以前、一人でヒメボタルを観察している時に、ツキノワグマに遭遇してことがありますので、ご注意ください。
そうでしたか。それは残念です・・・
埼玉にツキノワグマいるんですね。
おどろきです!
hiroさん、こんばんは。
ご理解いただきありがとうございます。
言葉が足りませんでしたが、ツキノワグマに遭遇しましたのは、、奥多摩の山中で、
そのほか、山梨ではイノシシにも遭いました。
幸い近寄ってはきませんでしたが、ヒメボタルと付き合うためには、危険もあります。
見に行かれる際は、どうぞお気をつけ下さい。