これは東京都内の風景である。町田市と八王子市の市境の尾根筋に2004年に開園した都立「小山内裏公園」内にある大田切池を夜明け前から撮影した。そもそもこの辺りの谷戸が大田切谷戸と呼ばれていたことから名付けたという。「大田切」とは「大田川が切れるところ」を意味している。
大田切池は、昭和60年頃に周辺の宅地開発に伴い、大雨のときの水量調節のために谷戸を流れる大田川をせき止めて造られた人工池である。「大正池」に似た印象的な立ち枯れは、川岸の杉の木が池の中に没してしまったためにできたものらしい。池の背後の雑木林は「サンクチュアリ(動植物保護区域)」として立ち入りを制限し、里山の自然環境が保全されている。
昨日は、2週間後に大阪で行う「ホタル講演会」の打ち合わせがあり、帰宅が23時を過ぎていた。携帯電話の目覚ましアラームを午前2時にセットしておいたのだが、バイブにしていため気づかず、目が覚めたのが3時。急いで用意をして車を走らせた。何とか夜明け前に到着し、早朝の青い光と澄んだ空気の中で撮影することができた。時折、小雨が降る状況だったが、水面に鏡のように映る立ち枯れと雑木林の緑が、より一層、幻想的な雰囲気を醸し出してくれた。
今度は、天気の良い日にサンクチュアリ近辺を散策してどんな昆虫が生息しているのか探してみたいと思う。
大田切池
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 30秒 ISO 100 (撮影地:東京都町田市 2010.05.29 4:26)
大田切池
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 30秒 ISO 100 (撮影地:東京都町田市 2010.05.29 4:35)
大田切池
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 15秒 ISO 100 (撮影地:東京都町田市 2010.05.29 4:44)
こんにちは。
これは素晴らしい写真ですね。
あの大田切池がこんなふうに撮れるなんて感激です。
フィールドにお邪魔させていただきました。とても良いところですね。感動的な部分を幻想的に見える時間に撮ってみました。朝霧が出ると、さらに良いでしょうね。