里山を散策していると、道端にこれまで見たことのない濃い紫色をしたスミレを見つけた。後で調べてみると、どうやらビオラらしい。ビオラは、スミレ属の園芸品種として改良されたものだ。園芸店で見るよりもかなり小さめの花だが、1株だけひっそりと咲いていた。散策に訪れる人々の靴の裏に種がついていたことによって持ち込まれたのか、鳥によって運ばれたのかは不明だ。
谷戸の中央を流れる小川には、黄色いアヤメが沢山咲いている。おそらく、キショウブという花だと思う。また里山に隣接する寺には、ジャーマンアイリスが花盛りだ。どちらも外来種だある。お寺は良しとしても、里山の小川は、明らかに人為的に植えられたものだ。どの花も綺麗で美しいと思うが、この里山には似つかわしくない。と言うよりも、元来、自生していない植物が繁殖してしまうことは問題である。これは、植物に限らず、昆虫や動物でも言えることだ。
ビオラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.22)
キショウブ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/4000秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.22)
ジャーマンアイリス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/800秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.22)
ジャーマンアイリス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1000秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.22)
下の写真は、現在キショウブが咲いている所と同じ場所を9年前に撮影したものだ。私は、このような風景の方が素晴らしいと思う。
里山の小川
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm
F11 AUTO / FUJICHROME Velvia50(撮影地:東京都あきる野市 2001.05)
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