ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)は、カメムシ目(半翅目)ヨコバイ科に分類され、関東地方の一部では「バナナムシ」という俗名もある。セミに近い仲間で、ヨコバイ科(Cicadellidae)の学名は「小さいセミ」を意味している。ただし、幼虫・成虫とも植物の液汁を吸うので、園芸植物や農作物にとっては害虫として扱われている。
個人的には、それほど嫌いな虫ではない。どことなく愛嬌があり、ヨコバイ(横這)の名の通り、歩くときには横にずれながら移動する。被写体としても魅力がある。ヨコバイの仲間は、世界には20,000種、日本には500種以上生息していると言われている。近い仲間には、ハゴロモやツノゼミなど変わった形態の虫もいる。皆、小さな昆虫だが、レンズを通してみると面白い世界が広がっているに違いない。
ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/640秒 +1補正 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.15)
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