ウスバシロチョウ(Parnassius glacialis)は、シロチョウと名前にあるが、モンシロチョウ等のシロチョウ科ではなく、アゲハチョウ科のチョウである。年1回5月頃だけに見られる美しいチョウ(スプリング・エフェメラル)で、半透明のはねを持ち、胴体には細かい毛がはえているのが特徴。
幼虫の食草はムラサキケマンやヤマエンゴサクなどだが、親はムラサキケマンには産卵せず、近くの木の下枝などに産卵する。そして卵のまま越冬して、翌年孵化するという。また、このチョウは約150万年前の氷河期を生き延びて来たチョウで、生きた化石とも言われている。ウスバシロチョウ属は、日本に3種生息しており、この他2種(ウスバキチョウ、ヒメウスバシロチョウ)は北海道特産種で、ウスバキチョウは大雪山系固有で国の特別天然記念物に指定されている。
東京の丘陵地では、例年ゴールデンウィーク頃には羽化して飛んでいる姿が見られるが、今年は4月の低温の影響か、5月の2週目でようやく飛び始めた。地上1mくらいの所を少し羽ばたいては、ひらひらと滑空する飛び方で、なかなか花に止まってくれなかったが、花の前で待機すること2時間。やっと1頭のウスバシロチョウが止まってくれた。
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ウスバシロチョウ(Parnassius glacialis)
OLYMPUS OM-2 ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm
絞り優先 F8 AUTO FUJICHROME Velvia(撮影地:東京都あきる野市)
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ウスバシロチョウ(Parnassius glacialis)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.08)
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ウスバシロチョウ(Parnassius glacialis)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F10 1/200秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.08)
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ウスバシロチョウ(Parnassius glacialis)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F10 1/250秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.05.08)
コメントを アリガトォ♪ございました。
お気に入りに入れて後でゆっくり拝見したいです。
ホタルなどチラッと拝見しましたが素敵ですね。
私は不勉強でタダ撮りたいだけで困ったものです。
またお寄りくださいね。(*^o^*)
こちらにもお越し頂きありがとうございます。とにかく動き回る被写体は、撮るのが大変ですね。我慢強さと執念でしょうか。