写真撮影をする時には、いくつかの交換レンズをバッグに入れて一緒に持ち歩いてはいるが、予め撮影する被写体を1つに決めている場合、その被写体によって装着するレンズを選択して、フィールドに出る前にカメラに付けている。例えば、自然風景を撮る場合は広角系のズームを付けて、バッグの中には、50mmの標準レンズと望遠系のレンズ、そしてマクロレンズを入れている。しかし、自然風景を撮っていても、目の前に昆虫や花が現れると直ぐさま広角系のズームからマクロレンズに交換して撮影、次に広角系のズームにまた交換。こんな作業が絶えない。レンズを交換している間に昆虫に逃げられてしまうこともある。カメラ毎に違うレンズを付けていれば、手間はかからない。贅沢な悩みではあるが、解消すべくCanon EOS 7D を購入した。
デジタル一眼レフカメラは、Canon EOS 5D Mark Ⅱ を愛用しているが、このカメラは35mmフルサイズで2110万画素もあり、ちょっとのブレでも画質に影響する。昆虫や花を手持ちで撮影するカメラというよりは、三脚に据えて、ISO50または100、ミラーアップでじっくりと風景写真を撮るカメラである。実際、こうして撮影した写真は、6×7や645版のような中判カメラに匹敵する画質だ。勿論、5D Mark Ⅱ で撮影した昆虫や花のクローズアップ画像も美しいが、別にマクロ専用カメラを所持するならば、EOS 7D は充分に答えてくれる機種であると思う。
Canon EOS 7D は、撮像素子がAPS-Cサイズであるが、CMOSセンサーは約1800万画素もある。もともと小さい被写体を拡大するのであるから、35mmフルサイズよりも APS-Cサイズの方が有利である。そして1800万画素もあれば言うことはない。また、進化したAIサーボAFと19点自動選択AFを組み合わせれば、手持ちのマクロ撮影時は、カメラ或いは被写体が前後左右に揺れていても正確にピントを合わせることができる。正にマクロ撮影のための機種ではなかろうか。測光においては、63分割デュアルレイヤー測光センサーが採用されていて、精度の高い露出が得られる。勿論、フルハイビジョンの動画撮影もできる。
今後は、EOS 5D Mark2 は、三脚を使用して風景撮影に、Canon EOS 7D は、手持ちで昆虫や花のマクロ撮影に使い分けてみようと思う。明日13日は、理事を務める「日本ホタルの会」のイベントが東京都日野市にある多摩動物公園昆虫館で行われるので、生態園で南国の蝶を初撮りしてみようと思う。ちなみに、このイベントは、「ホタルはなぜ光るのか?」という疑問に対して、生物学的な意味と化学的な仕組みについて、小学生以上を対象に実験を通して体験していただく内容となっており、どなたでも参加できる。詳細はこちら。「ホタルはなぜ光るの?どうやって光るの?」
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