昨日訪れた、東京調布市の神代植物公園。20年ほど前だが、歩いて5分の距離にあるアパートに住んでいたことがある。当時、深大寺にはよく行ったが、神代植物公園には一度も入ったことがなかった。
今回、ユキワリイチゲの写真を撮ることが目的で初めて行ってみた。実際は、グリーンギャラリーという無料開放している施設内にユキワリイチゲの群落があったが、折角なので入園料をお支払いして本園の中に入ってみた。まず迎えてくれたのは、紅の色が見事な梅。一人の方が、熱心に写真を撮られていた。辺りをよく見ると、自分が最年少かと思うほど、ご年輩のご夫婦やグループの方々。皆、高級なカメラを手に花に見入っている。そんなカメラマンを一番集めていたのは、福寿草コーナー。大勢が這いつくばるようにして福寿草を取り囲んでいる。端から見ると滑稽で、自分はその一員に加わる勇気が持てず、山野草が植えてある雑木林の道に逃げ込んだ。
誰もこない。それもそのはず、何も咲いていない枯葉だらけだ。今回は、マクロレンズとストロボしか持ってこなかったので、被写体となる小さな昆虫でもいないかと散策したが、歩道以外には入り込めないので、なかなか見つけることができない。ふと、柵近くの切り株を見ると、緑色のコケについた水滴が日の光に当たって、きらきらと輝いていた。うす茶色の世界にオアシスを感じ、生命を感じた。ただの切り株に、すさまじい格好でマクロツインライトというとてつもなく大きいストロボをつけたカメラを向けていた。それこそ端から見ると滑稽に映っただろう。
神代植物公園内で誰も見向きもしない傍らの小さな世界。写真としては構図その他に難があるのは否めないが、個人的には気に入っている。
Canon EOS 5D Mark II / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
Canon マクロツインライトMT-24EX E-TTL / 絞り優先AE 1/60秒 F9 ISO400
苔についた水滴、キラキラ光ってとても素敵ですね。
しばらく前によく訪ねる方のブログで同じような苔についた
水滴の写真を見て一度は撮ってみたいと思っていましたが
こちらのブログで見せて頂いてますます撮影してみたくなりました。
カメラについているフラッシュで撮れると良いのですが
その前に水滴のついた苔に巡り会わないといけないですね。
granma様、写真をご覧いただきありがとうございます。
全体的にはきれいなコケではありませんでしたが、マクロで見ると世界が変わりますね。
子供の頃からコケが好きで、山や沢に行くと、必ずコケを観察します。今まで一番すごいと思った場所は奥蓼科で、種類も豊富で沢沿いが一面コケでした。東京近郊では、一ノ瀬高原から水干に向かう登山道のコケも美しいと思いました。5月になるとコケも新芽が伸びて、早朝の沢沿いでは朝霧を葉にためて、きれいだろうと思います。その頃に、奥多摩にでもコケの写真を撮りに行こうと思っています。