ユキワリイチゲ(雪割一華 Anemone keiskeana キンポウゲ科イチリンソウ属)は、近畿地方以西の本州,四国,九州に分布する多年草で、丘陵地帯の山際などに生育する。秋に葉を出し、3月に花を開いて初夏には地上部が枯れる早春植物、これまでに紹介した福寿草やセツブンソウと同じスプリング・エフェメラルである。ユキワリイチゲは、しばしば群落を形成しているが、実は地下茎が横に這い、それが広がっているので、すべておなじ個体である。
写真は、東京都調布市の神代植物公園で撮影したものである。まだ咲き誇るまでには半月早いように思える。この寒さに震えるように、その清楚な花弁は閉ざし気味に控えめなものが多い。
東京に分布するイチリンソウ属には、アズマイチゲ、キクザキイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウがある。すべてスプリング・エフェメラルである。スプリング・エフェメラルには、この他、カタクリが有名である。今後は里山に出かけていき、これら Spring ephemeral を見つめてみたいと思う。そして雑木林の大切さを考えてみたいと思う。
Canon EOS 5D Mark II / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
Canon マクロツインライトMT-24EX E-TTL / 絞り優先AE 1/100秒 F8 ISO400
Canon EOS 5D Mark II / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
Canon マクロツインライトMT-24EX E-TTL / 絞り優先AE 1/60秒 F22 ISO400
ホタルを保護しようとする時、ホタルを取り巻く生態系を考える必要があるが、ゲンジボタルの場合、生息場所の水辺だけを考えても守ることはできない。景観全体、周囲の雑木林についても考えなければならない。雑木林については、「スプリング・エフェメラル」も雑木林の機能や生態系に関してたいへん重要な意味を持つものの1つである。詳細については、「ホタルの生態系と雑木林の役割について」を参照いただくとして、今年は、「スプリング・エフェメラル」を1つ1つ見ていこうと思っている。
今度、カタクリの花を撮りに行きましょう。
カタクリの花にギフチョウは、いかがでしょうか。
神代植物公園のユキワリイチゲ、私が雪が降った数日後に
行った3日より、
随分花数が増えましたね。
一枚目の写真のユキワリイチゲ、とても綺麗ですね。
二枚目の写真の蕾がいっせいに開いたらどんなに素敵でしょう。
自然教育園や小石川植物園より群生が多いので又見に行きたいと思っています。
granma様、ご訪問いただきありがとうございます。ユキワリイチゲは、今回生まれて初めて見ましたので、蕾が開くとどのようになるのか想像すらできませんが、きっと殺風景な早春の雑木林に、命の芽吹きを感じさせるような光景なのでしょうね。次は、植物園ではなく里山の風景の中で見てみたいと思います。