ホタルの生態やホタルの飼育目的と方法、生息条件等について、41年に渡るゲンジボタルとヘイケボタルの研究実績・経験から得た知識をもとに、豊富な写真画像を用いて詳細に解説します。また、テレビや新聞等で報道される安易なホタルの幼虫放流や、各地で盛んなホタルの養殖や飼育と地域活性化、人寄せの為の「蛍祭り」や「蛍の里」に対しては問題提起をし、生態系を考慮しながら今後のホタルと里山の保護保全、復元のあり方と方法に関して提言提案を行います。 ホタルは、生物多様性に支えられる豊かな生態系を背景とする里山環境に棲息しています。ホタルは、里山環境の結晶であり象徴なのです。私たちに、ホタルに関しての「知識」と、感動する「感性」と、大切に守るという「意識」があれば、ホタルは幽玄で神秘的な光を放ち続けてくれるに違いありません。 東京ゲンジボタル研究所代表/古河義仁

その生態と保護ついて 〜ホームページの理念・信条〜
ホタルの生態や飼育目的と方法、生息条件等について、41年に渡るゲンジボタルとヘイケボタルの研究実績・経験から得た知識をもとに、豊富な写真画像を用いて「ホタル百科事典」にて詳細に解説しました。
ホタル写真(単なる風景写真ではなく、一生が克明に撮影されたゲンジボタルとヘイケボタルの生態写真)を「ホタルの写真と映像集」に掲載しました。これらゲンジボタルとヘイケボタルの生態写真は、本来、ホタルが生息しない所に人工的に無理矢理放流したり、イベント用に都会に放されたものを撮影したのではなく、ほとんどが都内におけるゲンジボタルとヘイケボタル発生地での光景です。その僅かに残る貴重な名所は、生物多様性に支えられる豊かな生態系を背景とする環境である事を知って頂きたいと思います。我々に、「知識」と、感動する「感性」と、大切に守る「意識」があれば、ご覧いただく風景はいつまでも残り、ホタルは幽玄で神秘的な光を放ち続けてくれるに違いありません。
ホタルの保護には何が必要か。何が大切なのか。これまで長い間、特にゲンジボタルとヘイケボタルがどのような環境でどんな一生を送るのか、ゲンジボタルとヘイケボタルの生態や生息環境に関して昆虫学、生態学、環境保全学上から研究活動を進めてきましたが、残念なことに企業による宅地開発や河川改修、過疎等が原因の里山の放棄・放置、或いは農薬が原因によるゲンジボタルとヘイケボタルの生息地の減少はめざましい。特にヘイケボタルは、絶滅が危惧されています。以前、人々は里山において自然と共存していたが、経済社会の発展とともに里山は開発と汚染で破壊され、ホタル生息場所でも、家庭ゴミの最終処分場があり、下水道普及率が悪く、家庭排水が垂れ流しの現実が存在します。我々の環境保護保全に対する意識も低く、人間の都合ばかり優先して地球温暖化も進行し、環境破壊は止まることがありません。まずは、現状を把握し、興味関心を持ち、理解し、そして本当の自然に触れる事が重要です。また、テレビや新聞等で報道される人寄せの「蛍祭り」や「蛍の里」に対しては問題提起をし、生態系を考慮しながら蛍と里山の保護保全、復元のあり方と方法に関して提言提案を行います。単に「ゲンジボタルやヘイケボタルを養殖飼育して放流する」方法ではなく、ゲンジボタルとヘイケボタルの生態を把握し、里山という豊かな生態系で構築される環境の保全と再生を第一に考えます。何故なら、ホタルは里山環境の結晶であり象徴だからです。
東京ゲンジボタル研究所代表/古河義仁